ロマンス詐欺の実態

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ロマンス詐欺という言葉を見聞きする機会が増えたと感じる人は多いはずです。
インターネットで気軽に海外の人と交流できるようになったことを理由に、この詐欺被害に遭う日本人が多くなっています。
詳しい内容を知らないと被害に遭う恐れがあるので、実態を知っておくと良いでしょう。

簡単に説明すると、ロマンス詐欺はSNSや交流サイトなどのインターネット上で行われる詐欺です。
海外の異性からアプローチを受け、本当に恋人や婚約者になったかのような扱いを受けることになります。
その後、様々な理由から金銭が要求されることになり、お金を渡してしまえば音信不通となるケースが多いです。
一度の送金では音信不通とならず、色々な理由をつけて何度も送金させた後で連絡が取れない状態にするという手口もあります。

なぜ騙されてしまうのだろうと思う人もいるかもしれないですが、ロマンス詐欺の手口は巧妙です。
まず、多くの場合はプロフィール写真としてルックスの良い写真を用意しています。
実際にはインターネットなどから保存された他人の写真であるケースが多いですが、顔写真を提示することで信用する人は多いですし、見た目の良い写真を提示することで気に入ってしまう人も多いです。
メールやメッセージでやり取りを重ねることが多いですが、相手は甘い言葉を囁いたり同情させるような内容を送ってきたりすることがほとんどだと言えます。
「運命的な出会いだ」「いずれ日本に行くつもりだから結婚しよう」と言われることもあれば、「実は天涯孤独で君にしか本音を話せない」などと言われることもあるでしょう。
文字でのやり取りだけでなく、通話によって交流を深めようとするケースも多いです。
メッセージだけだと詐欺だと疑われる可能性が高くなりますが、頻繁に電話することによって本当に愛されている、大切にされていると錯覚してしまうケースがあります。
信頼を得るために、偽造したパスポートなどを見せられることも少なくありません。

あの手この手を使い、犯人が距離を縮めることができたと思ったタイミングで金銭の要求が行われます。
「病気を治すためにお金が必要になった」「日本に行くためにお金が必要だ」などと言われたり、「会社が倒産したら君に会えなくなってしまう」などと言われたりすることもあるでしょう。
相手の話を信じて送金してしまうと連絡が取れなくなってしまうか、何度か同じような手口で送金をさせられた後に連絡が取れなくなるはずです。

知らない人もいるかもしれませんが、直接会ってお金を渡してほしいと言われるタイプのロマンス詐欺もあります。
知り合いを装った人物や弁護士を装った人などがあらわれ、金銭を渡すように指示されることが多いと言えるでしょう。
海外で日本人男性が被害に遭ったケースでは、呼び出しに応じたところ詐欺集団に監禁されるという事件に発展しました。
お金を騙し取られるだけでなく、命の危険を脅かされる可能性もあるので注意が必要です。

ロマンス詐欺はこのような手口で行われることが一般的だと言えます。
メッセージや電話で仲良くなり、恋愛感情を持ってしまうと相手から騙されることになるので危険です。
手口は高度なものに変化しているので、会社の経営者を装う人が偽サイトを見せてきたり、プロフィール写真と同じ人がビデオ通話にあらわれたりすることも多くなっています。
これなら安全だろうと信用してしまうと、アッサリ騙されてしまう恐れがあるでしょう。
日本人が被害者となることも多い詐欺なので、注意しておくに越したことはありません。
実態をきちんと知っておくことで、この被害に遭うことがないようにしておくことが大事だと言えます。